南海トラフ地震 発生が高まる兆しない

気象庁では、大規模地震が発生する可能性が高いといわれる南海トラフ地震について、対象エリア周辺の地震活動や地殻変動などの状況を定期的に評価しています。評価は、毎月、「南海トラフ沿いの地震に関する評価検討会」「地震防災対策強化地域判定会」を開いて行っています。

2月5日に取りまとめられた最新報告では、南海トラフ付近では現在、特に目立った地震活動はなく、大規模地震の発生の可能性が高まるような大きな変化はないとのことです。


想定される南海トラフ巨大地震の震度分布(強震動生成域を陸側寄りに設定した場合)
資料:気象庁


■南海トラフ地震
駿河湾から遠州灘、熊野灘、紀伊半島の南側の海域及び土佐湾を経て日向灘沖までのフィリピン海プレート及びユーラシアプレートが接する海底の溝状の地形を形成する区域を「南海トラフ」といいます。
日本付近のプレートの模式図(資料:気象庁)

南海トラフ沿いでは、大規模地震(M8~M9クラス)が今後30年以内に発生する可能性が高いと予想され、その確率は70~80%です。これまで南海トラフ地震は、概ね100~150年間隔で繰り返し発生していて、前回の昭和東南海地震・昭和南海地震の発生から既に70年以上が経過しています。このことからも現在、切迫性が高い状態といわれています。


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