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メキシコ西海岸が危険!熱帯低気圧オーリーン直撃

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アメリカのナショナル・ハリケーンセンターによりますと、10月1日米国山岳部標準時(MDT)午前3時 (世界標準時午前9時) 、熱帯低気圧オーリーンの中心は北緯17.2度、西経107.0度付近にあり、時速約5マイル(7km/h)で北に向かって移動しています。夜までに若干速いスピードで北北東方向に動き始め、来週初めにかけて同じ方向に進む予想です。予想進路では、オーリーンの中心は月曜日にメキシコ本土の海岸に到達する見込みです。 オーリーンは突風を伴い最大風速は約65mph(100km/h) 。日曜日までに着実に発達を続け、きょうの遅い時間にハリケーンになると予想されます。日曜日の夜には勢力を弱め始めるでしょう。 強が風い範囲は中心から最大45マイル(75km)外側に広がっていて、中心気圧は994mb (29.36インチ) です。 ■陸地への危険な影響 風:マリアス諸島では日曜日の夜はハリケーン級の暴風、その後、遅い時間帯まで熱帯低気圧級の暴風が吹く恐れがあります。警戒区域では早い段階で影響が出てきそうです。 警戒区域内にあるメキシコ本土の沿岸部は今夜と日曜日は熱帯低気圧級の暴風が吹く見込みです。 雨:月曜日の夕方までに1時間に3~5インチの雨が降ると予想されます。メキシコ南西部の一部では10インチに達するでしょう。まとまった雨で鉄砲水が発生し、険しい地形の場所では地滑りが起こる可能性があります。 高潮:メキシコ沿岸でオンショアの風が予想される警戒エリアでは洪水の恐れがあります。 波:オーリーンからの大きなうねりの影響は、今週末にかけて、メキシコ南西部沿岸およびバハ・カリフォルニア半島の最南端で出てきそうです。うねりに伴い命に危険を及ぼすような高波とリップカレントが発生する恐れがあります。お住まいの地域の気象局にお問い合わせください。 DISCUSSION AND OUTLOOK ----------------------  At 300 AM MDT (0900 UTC), the center of Tropical Storm Orlene was located near latitude 17.2 North, longitude 107.0 West. Orlene is moving toward the north near 5 mph (7 km/h).

熱帯の気象システムの定義(大西洋など)

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熱帯の気象システムの定義 NWS(National Wether Serviceアメリカ国立気象局)の ウェブサイト から、熱帯と亜熱帯域における気象システムの定義を抜粋します(一部補足あり) Tropical Wave(トロピカルウェーブ、熱帯波、偏東風波動) 熱帯地方を東から西に横切って移動する逆トラフ (低気圧性の長細い領域) あるいは低気圧性曲率の最大域のこと。これらは熱帯低気圧の形成につながる可能性があり、偏東風波動としても知られる(下部に補足説明あり) Tropical Disturbance(熱帯擾乱) 熱帯または亜熱帯を起源とする熱帯性の気象システムで、組織化された対流域 (通常、直径100~300マイル) を伴う。前線はなく移動性があり24時間以上その状態を維持する。風の場で検出される摂動(せつどう)が関連している場合もあれば、関連していない場合もある  Tropical Cyclone(熱帯低気圧) 前線を持たずウォームコアを持つ総観規模の低気圧のこと。熱帯または亜熱帯の海域で発生する。明瞭な中心があり、その周辺に組織化された深い対流と閉じた地表風循環を伴う。いったん形成されると、水温が高い海面から抽出した熱エネルギーを上部対流圏の低温域に輸出することで組織が維持される。こうした点は大気中の水平方向の温度差 (傾圧効果) からエネルギーを得る温帯低気圧と異なる Potential Tropical Cyclone (PTC)(潜在的な熱帯低気圧)  NWSが発信するAdvisory(勧告)で使用される用語で、まだ熱帯低気圧ではないが48 時間以内に、熱帯低気圧またはハリケーン級の影響を陸域にもたらす恐れがある擾乱のこと。 (注)NWSはNational Wether Service、アメリカ国立気象局のこと。アメリカ海洋大気庁の6機関のうちのひとつ Invest(investigative area)(調査地域) 熱帯低気圧予報センター (NHC、CPHC、またはJTWC) は注目すべき気象システムが発生すると、そのエリアのデータを収集したりモデルガイダンスを作成したりする。その際の調査地域を示す用語。調査地域(Invest)として指定されても、そこで発生した気象システムが熱帯低気圧に発展する可能性が高いとは限らない (注)NHCはナショナル・ハ

ハリケーン「イアン」の勢力弱まる

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9月30日午後5時(アメリカ東部標準時) (世界標準時午後9時) 、ポスト・トロピカル・サイクロン(熱帯低気圧の特性が失われた低気圧)イアンの中心は北緯33.9度、西経79.2度付近にあり、時速約15 マイル (24 km/h) で北に向かって移動しています。 イアンはひと晩かけてサウスカロライナ州東部をさらに内陸部へ移動すると予想され、あす早いうちにはノースカロライナ州中部を移動し、日曜日の早い時間までに西バージニアに達する見込みです。 イアンの最大風速は強い突風を伴いながらも約70 mph (110 km/h) まで減少しています。強い風は主に水面上で発生しています。 イアンはこのあと夜を通して衰弱し続け、あすの遅い時間にノースカロライナの西部またはバージニアで消滅するでしょう。 熱帯低気圧級の強風は、中心から最大 205 マイル (335 km) 外側まで広がる見込みです。ノースカロライナ州のオーク・アイランドにあるウェザーフロー観測所では、風速78 mph (126 km/h) の突風、風速54 mph (87 km/h) の風が観測されました。地上観測による中心気圧は 982mbです。 At 500 PM EDT (2100 UTC), the center of Post-Tropical Cyclone Ian was located near latitude 33.9 North, longitude 79.2 West.  The post-tropical cyclone is moving toward the north near 15 mph (24km/h). Ian is forecast to move farther inland overnight over eastern South Carolina, move across central North Carolina early tomorrow and western Virginia by early Sunday. Maximum sustained winds have decreased to near 70 mph (110 km/h) with higher gusts. These winds are occurring primarily over w